術前化学療法(抗がん剤治療)

私が点滴した抗がん剤は、

1)代謝拮抗剤:5-FU
2)アルキル化薬:エンドキサン
3)抗がん性抗生物質:ファルモルビシン

で、5-FUは3週間おき、その後のウィークリータキソールは毎週の12回でした。
治療当日は血液検査をした後、
体温・血圧を測り、
主治医の診察を受けてその日の体調を確認します。

その後、外来で点滴用の針を入れるのですが、
これをするのが、大学病院だったため経験の浅いインターンが多く、
下手くそで痛い上に上手く刺さらない!!

だいたい手首か手の甲に刺すのですが、
「嫌だな」と思っていると更に刺さりにくく、
感覚過敏気味の私は何度もパニックになり、
主治医に代わってもらったりしました。

更に、この時使うテープの匂いがだんだんダメになってきて、
気持ち悪くなってきたため、
匂いの少ない「パーミエイド」というテープを使ってもらうよう、
カルテの申し送りに書いて貰い、
ポストイットにも書いてくれて自分でも持ち歩いていました。
採血のときに使う脱脂綿を押さえたりするのにも使いました。

点滴を受ける外来化学療法センターは、
カーテンで仕切られたリクライニングシートで、
10~15人くらいが同時に受けられるのですが、
ここも薬品の匂いが充満していて、
とても辛い場所でした。

点滴には3時間以上はかかるのですが、
付き添いができるため、
話し声が聞こえて来る場合があり、
それも含めて、匂い対策でできるだけ端の席を用意して貰っていました。

シートにはヘッドフォン付きのテレビが備え付けてあって、
自由に番組を見ることができるのですが、
だんだん気分が悪くなってくるので、
後半は寝ていることが多かったです。

終わってからもすぐには椅子から起き上がることができず、
休んでから車に戻ることが多く、
本当は送迎をして貰わなければいけないのですが、
3人の子供の世話や家事を一手に引き受けてくれていた夫には頼まず、
2~3時間車で寝てから、自力で運転して帰っていました。

抗がん剤治療中は、
毎日支給された専用の日誌をつけていて、
体のだるさや吐き気、
脱毛や手足のしびれなどを記録していました。

やはり点滴した当日から3日くらいが一番辛く、
副作用はだんだん蓄積していきました。
脱毛は12日目くらいから始まり、
口内炎が頻繁にできました。
匂いに敏感になり、アレルギーも起きやすくなっていました。
毎回飲み薬でステロイドのデカドロン錠0.5mgが8日分、
処方されていました。

3週おきの5-FUを4回打った後は、
ウィークリータキソールを12回打ちました。
最後の方は頭皮痛や爪が痛く、
冬の寒さも相まって、泣きの入る日々でした。

期間は2009年7月15日から最後の点滴が2010年1月7日。
かなり明るめの茶髪のウィッグをネットで購入し、
少しスリムになったので、細身の服を着て、
バンダナと帽子を手放さない半年間でした。

毎回血液検査をするのですが、
5-FU3回目までは9,000あった白血球が、
12月には2,800まで落ち込むようになっていました。

毎月食事指導を受けに通っていた東京の済陽高穂先生は、
「多いね、こんなに打たなくてもいいんだけどね。」
といつも呟かれていました。

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