お世話になった方のお母様が亡くなられて…

東京で子育てをしていた頃、お世話になった方のお母様が亡くなられました。2009年に乳がんを宣告されたすでにご高齢だったお母様を、処方された薬を使わず根菜と生姜、山盛りの大根おろしで消滅させた方で、(004:友へのメール〜代替療法〜
あれから8年、この2月に末期の肝臓癌が見つかり、さすがに奇跡は起こせなかったそう…でも、80歳代後半の大往生、お骨は60代といわれたそうです。

保育園で知り合ったママ友と呼ぶには美しすぎるその方は、表参道の同潤会アパートで画廊を経営されていました。朝の子供の受け入れでごった返す保育園の教室で、その方と目があったときのことは忘れられません。物凄く勘の良い方で、私がその筋(クリエイティブ系)なのを一目で見抜いたのでしょう。すぐに近くに招き入れて挨拶してくださり、ご自分のお仕事の紹介をしてくださいました。再開発が決まって建て直し寸前だった同潤会アパートを速攻で撮影しに行ったのは云うまでもありません。

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巣鴨に近い込み入った住宅街にある保育園へ行く途中にご自宅があり、保育園に通われていたお子さんは私の長女とも同じクラスで、毎朝この方の家の前を通って保育園への送り迎えをしていました。子供の出産を機に店舗設計からグラフィック・webデザインに転向していた私は、この方のお仕事をwebやDMの作成という形でお手伝いすることで、駆け出しの難しい時期をこの方のサポートで漕ぎだすことができたので、まさに私にとっては恩人で、そしてたまにお仕事でお邪魔した際に下の子をおんぶしてあやしてくださったりしたのがお母様でした。

私より7歳年上の彼女は、いまも変わらずお仕事上のパートナーで、華奢な体で獅子奮迅の活動ぶり。元々ヴァイオリニストなのに画廊の経営と多才で、いまではカフェも営み、いつも作家仲間に慕われる姉御肌。でも私から見ても危なっかしいところもあるので、なんだかんだプライベートも含めた長いお付き合い。

私の父も同じ3月の気温差の激しい時期に逝ったので、あすは早めのご仏前をそれぞれ送ろうかな。そういえばあれは長女の初節句を群馬で祝った1週間後だったのでした。

合掌。

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