我が家の介護猫と定期検診

我が家の猫は私が拾ってきた元ノラが一匹と、その子の2匹。こちらに来たばかりの頃だから、もう14歳になる。娘を幼稚園に送った帰りに、田んぼの脇の蛍が出る小さな川にかかった橋のたもとから、じっとこちらを見つめてくる青い目の小さなシャム系の猫に、思わず車をバックさせて連れて帰ってきてしまった私は、猫の毛アレルギー。でも家族全員動物好きなので、なんとかなるだろうと。

拾った場所の地名が蟹沢(ガンザワ)だったので、名前はクラブと命名。拾ってきた時は手のひらに乗るくらい小さくて、猫なのにその当時家にいたビーグル犬の散歩に着いてくるほど、人懐っこかった。

連れてきたとはいえ基本家の外で飼う外猫で、(私がアレルギー持ちだったので)、あっという間に子供ができて4匹の母親に。2匹を知人に引き取ってもらい、以降3匹の外猫として飼われてきた。

川で拾われてきたときから持病があり、よく風邪をひいたような状態になっていたのだが、昨年の冬からさすがに衰えが見えてきて、この冬は越せないかもと、とうとう家の中で飼うようになった。娘猫2匹は寒さの中ネズミを捕ったりして自活しているのに、母猫だけ急に老人ホームに入ったよう。それまで甘えられなかった分、どんどんわがままになって来て、ドライのキャットフードの他に、硬いものが食べられなくなっていたので、缶詰やレトルトの猫餌、だんだん生の魚のアラや、人間用の刺身を食べるようになり、毎日それを食べないと餌場から離れないで要求してくる。毎晩の夕食準備の忙しい時間は、クラブの餌やりでさらに忙しくなっていた。夕飯時はもちろん家族と一緒にテーブルに着く。人間の食べるものに興味津々で、それまでの過酷な生活からバラ色の老後生活に!

猫灰だらけ、とはよく言ったもので、客間にあるぢ〜ちゃんの火鉢(もちろん飾り物)の灰が好きで、座布団でガードしていても、トイレにしたりする。仏壇の線香立ても頻繁に被害に。
毎晩気候に合わせて寝る場所が違って、長男の大事にしているゲームカードの段ボールがトイレになったり、冬場は締め切った部屋に暖房器具の乾いた風が舞うので、くしゃみ&鼻水の私。自由なねこ様に家族は翻弄されてきた。

それでも人懐こくて、人の膝や肩が大好きなクラブは、家族の人気者だった。

そのクラブがここ数日急に食事を摂らなくなり、一日中寝てばかり。もともとくしゃみに血が混じる状態で、お腹にしこりがあったりしたので、よくこの冬を越したと思ってはいたが、食欲だけは旺盛だったのに、餌をやろうとしても、顎が腫れているらしく鳴き声も出ない。ついにその日が来たかと、昨夜は眠れなくなった。就寝時、隣の部屋で娘があやしていたので、最後になるかもしれないと思い、抱っこをしに行った。。
やっぱり寝る時鼻がムズムズしたけれど、子猫で拾ってきてから初めて、頬ずりするように抱っこした晩でした。

痩せて骨が浮き出るほどになっていたけれど、立って歩けているし、まだ目に力があった…

今朝起きてみたら、「昨日より元気だよ!」
家族みんなが胸なでおろした、要介護の猫なのでした。

***
一昨日は3ヶ月おきの定期健診。待合1時間半、診察30秒。採血もなく、ついに薬も出されず。(支払いなんと220円+駐車料金200円!)でも、主治医の触診だけは安心の種。次も3ヶ月後。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク