たった一滴の血液で13種類のガンを検出できる。
打つ手のなかった関節リュウマチを完治できる。
プロローグですでに目から鱗の「NHKスペシャル 人体」が始まりました。
これまで脳や心臓の一極支配と思われていた人の体が、実は臓器同士の直接の会話で成り立っていたという、最新医療の現場の紹介です。その臓器の出す「メッセージ」は血液を介してやりとりされるため、血液を調べるとガンまでわかってくるのだそうです。
具体的には、がん細胞も独自のメッセージを持っていて、ちょうど電子メールに紛れ込ませたウィルスのように、偽のメッセージを送って血管の傷から全身へ転移しようとするらしく、手術後にそれを阻止する薬を投与すると、劇的に転移する確率を下げられるのだとか。
自己免疫疾患であるアレルギー持ちの私は、昔から手指の関節が痛くなると同じく自分を攻撃してしまうリューマチが心配で、受診したことがあるほど。今回の番組での関節リューマチに対する治療は、眼を見張るものがありました。
そして昨日は腎臓がテーマだったのですが、我が家は私以外腎臓系が弱く、ぢ〜ちゃんはガンで腎臓片方ないし、娘は幼稚園の頃「菲薄基底膜病」と言われ、尿に軽度の血尿とタンパクが混じっていたらしい。今では二人ともすこぶる元気なので、この番組を真面目に観ていたのは私一人なのだけれど、タモリが「胃に優しいってよく言うけれど、腎臓に優しいって聞いたことないよね」って、名言を吐いた。
腎臓は体内の必須栄養素や老廃物の管理を一手に引き受けていて、サッカーで言えば司令塔のような存在。腎臓が悪くなくても、他の病気の治療で薬を採りすぎると、繊細で複雑な腎臓に負担がかかって、多臓器不全を引き起こす恐れがあり、今先端医療では、そんな時投薬を中止するのだとか。今までそれでたくさんの助かる命が失われて来たとも。
これって要は、西洋医学がようやく縦割りを反省して統合医療に近づいて来たってことだと思う。これまでも、対処療法的な投薬には、最終的には患者本人が自分の体の声を聴くしか、トータルでの保証はしてくれないと感じて来た。医者はよく「ガイドライン」って言うけれど、所詮その時々のガイドラインであって、後で振り返ると「あの時はあんな無謀な治療していたんだ」と言うことになる。それが今、現場の医師が「パラダイムシフト」と言うくらい、すぐそこにやって来ているらしい。がん検診の血液検査は、3年以内の運用を目指して、急ピッチで進められているとのことだ。
私も大腸ガンのとき聞きかじった情報で主治医に「尿でがん細胞がわかるようになるらしいですね」と振ってみたところ、主治医何も言い返せなかったから、あの時抵抗して良かった…
040:よもやの断端陽性であわや腹腔鏡手術
http://bc-story.net/colorectal-cancer-3-295
http://bc-story.net/colorectal-cancer-3-295/2
【再放送】
シリーズ人体 神秘の巨大ネットワーク プロローグ 2017.10.4(水) 午前0:10〜(3日深夜)
シリーズ人体 神秘の巨大ネットワーク 第1週 腎臓が寿命を決める 2017.10.5 (木)午前1:00〜(4日深夜)
https://www6.nhk.or.jp/special/rebroadcast/index.html
次回のテーマはメタボだそうな!