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ぢ〜ちゃんの心臓弁膜症手術

いま我が家では、私以上にぢ〜ちゃんが大変なことになっていて、
姪っ子など毎晩仕事が終わると病院に通ってくれているらしい。

半年以上前から精密検査をと言われていたらしいのだが、
ほったらかしにしていた齢83歳の義父は、
直前まで普通に運転をする、ウルトラ元気な昭和生まれだった。

若い時から破天荒で胃を半分摘出したり、
2001年ごろには尿管がんで腎臓を一個摘出している。

事務所のデスク下には発泡酒がカートン買いしてあって、
出掛ける予定がないと朝から「プシュ〜」っとやっている、
酒飲み親父である。

それが今回ばかりは「加齢性心臓弁膜症」と診断が下り、
一応地元では名医といわれる心臓外科医の執刀で弁の交換手術を受けることになり、
術後はすぐさまリハビリで歩かされるなど、順調かと思ったのだが、

1週間を過ぎたころから熱が出始め、
2週間経っても高熱が下がらない。
そのころからCTを撮ったり病院も慌ただしくなり始め、
手術をしてから3週間目の週末、ついに2度目の開胸手術をする羽目になった。

それはちょうど私が主治医に病院に呼ばれて、
細胞診を受けた後体調が悪くなり、苦しんでいた同じ頃だった。

予定では1ヶ月で退院できる、
95%は大丈夫と、最初の手術後に言われていたのだが、
残りの5%に入ってしまったらしい。

実の娘の義理の妹が最初からつききりで医者とも応対していたため、
血の繋がっていない私はおとなしくしていたのだけれど、
さすがに状況を把握するため、
ネットで「再手術」「失敗」「危険」などと検索してみた。

すると出て来た、実際に手術をする医者向けの、
生々しい写真入りの再手術ハウツーPDFが。

再手術で死亡に至る確率は10%。
やはり高齢者(75歳以上)がハイリスク。
実例では4度の再手術をした人もいるらしい。

このPDF、内輪向けの資料とあって、
超音波写真の横にカラオケ店「ビックエコー」の写真があったりする。
他にもおちゃらけた画像がそこかしこに。
こんな画像でも入れておかないと、平常心を保てないのかもしれないと、
思えるような壮絶な現場のテキスト。

その後ぢ〜ちゃんは術後初めてゼリーを食べたと、
胸なでおろす日もあったけれど、
まだまだ予断は許さない状況で、
我が家は最悪の事態に備えつつある。

今日もこれから子供を連れてお見舞いだが、
どうなることか。

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