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化学物質過敏症の仕事場作り

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2013年、大腸癌は内視鏡によるポリープ切除のみで、
なんとか腹腔鏡手術による直腸切除はせずに済みました。

この夏はその他にも、
田んぼの真ん中で上水道の来ていない仕事場建設予定地に、
(義父から借りた、農地改良後の余剰地です)
井戸を掘ろうとあちこちあたり、
ようやく実施にこぎつけたのですが、
1日掘っても水脈に当たらず、
なんとその1日で作業代金の40万円がパ〜になるという、
手痛い経験もすることに…
私にとっては就職したパート代の半年分です。

上水道は引けば200万と言われ、
「あんな土地、買いなおした方がいいんじゃない?」
とまで水道屋に言われた敷地も、
それにもめげず、
トイレは雨水を使うことにし、
なんとか水洗トイレシステムを構築。
このシステムは20万円位で組んでもらえました。
下水は前の道路に繋げば済むので、
自宅から歩いて5分、飲み水は運べばいいやと。
捨てる神あれば拾う神あり。
埼玉の(有)安藤電機製作所さんには本当に感謝しています。

消費税増税前駆け込み契約後、一転…

スタジオ兼アトリエの設計には、
G県でもおしゃれ工務店で名高い、
◯○ハウスに依頼。
社長さんが再就職のきっかけも作ってくれた恩もあり、
設計担当もイケメンで、
毎週のパート後の打ち合わせは至福の時間で、
9/30迄の消費税増税前駆け込み契約になんとか間に合わせました。

が、またもやそこからトラブルが発生します。
契約を交わし、詳細な施工仕様を確認していると、
「空気が美味しい」との謳い文句なのに、
骨格の木材は集成材を使うといいます。
また、打ち合わせ時に嫌な予感はしていたのですが、
窓を開けないと咳が出てくるのです。

私、もともと内装屋だったくせに化学物質過敏症気味で、
目や鼻が接着剤から揮発する物質に過敏に反応します。
造作家具の仕様を確かめたところ、
これも全て集成材で作るというので、
骨格の柱共々、安価でいので無垢材にならないか、
何度も交渉しましたが、
受け入れて貰えませんでした。

壁などは珪藻土を使う、
いわゆる自然派住宅の筈なのに、
これも調べるといろいろわかって来て、
病気以外で人生最大のピンチを迎えてしまいます。

契約破棄の連絡は病院から

かなり思いつめて悩んだ結果、
契約が済んで地鎮祭も終わり、次週確認申請する段階で、
地鎮祭に参加してくれた家族にも内緒で、
契約を解除する決断をし、
工務店に電話をしたのは、
たまたま大学病院の定期検診日の待合室からでした。

入金はしていませんでしたが、
1,000万円近くの契約です。
いくら違約金と言われてしまうのか…
生きた心地がしませんでしたが、
電話の向こうの経理担当は、
「前例がないのですが、これまでの図面作成代はいただきます。」
とのことで、つまりはそれだけで済んだのです!
長い時間を担当の方にご一緒していただいたので、
当然払うべきものだと思い、
「ありがとうございます!」と病院の待合室で頭を下げました。

それから隣市の自由設計の工務店を見つけ、
そこはもともと材木屋さん、
希望の無垢材と無添加漆喰を使った仕事場の設計を再開し、
その年のX’masの日、めでたく契約に至りました。

いつ死んでも心残りのないように…
やはりいつも気付くと無理をしてしまうのですが、
それまでとそこからの経緯は、
こちらのブログにまとめています。

無添加アトリエ_at.k

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