小林麻央さんの「ポート埋め込み」に思い出すこと

このところの小林麻央さんのブログは、読んでいて正直とても辛くなります。いつも気丈に振る舞っているけれど、その実はまさに「戦い」。ここ数日の「ポート」のエントリーは、実にリアルな医療のお世話になっている人の話で、自分もこの点滴ルートを取るのがいつも大騒ぎで、辛い思い出しかないので、身につまされます。

私の場合、3番目の全前置胎盤で貯血入院した頃(2006年)は、左腕の関節内側の血管はそれはもう元気で太く浮き出ていて、針を刺す看護婦さんもさぞ楽だろうと思われるほど、採血するのは超簡単でした。毎朝のように検査採血があり、週一回は3時間以上かかる、手術のための自己血貯血があったのですが、1ヶ月間なんの不安もなく採血していました。

乳がん3年前の前置胎盤と、森下敬一博士の「ガンは血液の浄化装置」

出産前の1ヶ月間は、様々なトラブルを抱えた女性の集まった4人の相部屋だったのですが、(主に産婦人科)その中の一人が、切迫早産などで入院歴が長く、「血管が細く、針を刺すと血管が逃げる」とご自分の採血の様子を表現していて、私にとっては不思議だったので強く印象に残りました。この時の入院は1ヶ月以上の上げ膳据え膳で嬉しいやら、ダンナに申し訳ないやら、呑気な入院生活でした。あとで先生が、「君のママは命がけで君を生んでくれたんだよ」と子供に語っているのを聞いて、驚いたくらいです。

ですがその後乳がんで術前化学療法を受けるようになると、だんだんメインの血管が硬くなって行くらしく、採血に時間がかかるように。罹っているのは大学病院なので、当然インターンの練習台になることも多く、明らかに下手な人や、上手くいかなくて泣きそうになる人も。加えて私は点滴針を抑えるのに使う医療用テープの匂いがダメになってしまい、(化学療法の部屋に充満していて、身体が拒否反応を出すように)色々神経質になっていて、点滴ルート、と聞くだけで今でも憂鬱になります。
私が痛がるのでインターンに針がどうしても刺せなくて、主治医に変わってもらったらあっさり一発!なんてことも。

医療用テープは、「パーミエイドでお願いします」というと、匂いの少ないテープを使って貰えます。

今では3ヶ月に一回の定期検診の際の採血も、なぜかいつも超ベテランさんが担当してくださって事なきを得ていますが、骨シンチの際の検査薬(ガンマ線を出すらしい)の注射も、2度3度、「ごめんなさいね…」なんて言われて刺されています…

そんなこんなで、小林麻央さんのエントリー、胸が苦しくなるような思いで読ませて頂いています。血管が頑張る、なんて経験した人でないととてもわかりません。誰より頑張っているのは、麻央さんだと思うわけです。でも、ポートを埋め込むという私には未知の手段があるわけですね…、どんどん硬く&細くなり刺す場所がなかった私にとっても少しだけ安心だったり、いやいや、私には彼女のようには頑張れないかも、と思ったり。麻央さんに少しでも安らぎがありますように…

KOKORO.
小林麻央オフィシャルブログ

ポート埋め込み①
https://ameblo.jp/maokobayashi0721/entry-12273681158.html

ポート②
https://ameblo.jp/maokobayashi0721/entry-12273707778.html

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