5つの臓器を全摘!建築家安藤忠雄さんの生き様

私がまだ学生だった頃、建築雑誌の表紙を飾る作品を発表し一躍脚光を浴びた安藤忠雄さん。コンクリート打ちっ放しのその作風は、当時のデザイナーズブランドの店舗にも採用され、未だに変わらない活躍をされています。

プロボクサーから独学で建築を学ばれ、世界的な建築家となられた安藤さんは、私たち建築の周辺で仕事をする者たちの常に憧れと尊敬を集めていました。

そんな安藤さんががんを患っているというのはどこからともなく聞いていて、写真で見る風貌もいかにも闘病中のそれでしたが、今はなんと「胆嚢、胆管、十二指腸、膵臓、脾臓を全摘」しても精力的にお仕事をされているとのこと!医者からも、「これだけの臓器がないのに生きている人は見たことがない。」とまで言われているそうで、やはり「アンタダ」はタダモノではなかった…

私が店舗内装の仕事を辞めたのも、昼夜問わず働かなければいけないハードさに、体を壊すのが目に見えていたからで、安藤さんの事務所では、インターン生は根を上げるまでひたすら鉛筆でのドローイングをし続ける等、伝説が多々。(=引きも切らない弟子入り希望者をふるいにかけるためなのですが)そのハードさは想像に難くありません。

東京オリンピックに向けた東京国立競技場の設計コンペの座長を務めていて、建築家ザハ・ハディド女子を擁護されていたのも記憶に新しいところ。あの頃は相当心身に堪えていたことと思うけれど、今では「希望を捨てないという気持ちのあり方。それが何より大切」と語り、76歳にしてそれまで通りの仕事ができているという。

アップルのスティーブ・ジョブズは早逝してしまったけれど、安藤さんにはまだまだ、人類の遺産とも言える作品を残して貰いたいと、切に思います。

建築家・安藤忠雄「胆嚢、胆管、十二指腸、膵臓、脾臓を全摘しても、あと20年は仕事します」

5つの臓器を全摘した安藤忠雄が問う「あなたは何かに挑んでいるか」

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