我が家には診断のついたAD/HDの長男に、現在通級指導を受けている次男、
そしてそうとは知らずに10歳くらいまでは活発に育っていた長女の3人がいて、
今年は上の二人が揃って受験と相成りました。
長男はじ〜ちゃんに似てウルトラおっちょこちょい。
小学校に上がった時に、授業中じっとしていられなくなり、
校庭をランニング、校門の外に出ようとするようになってしまい、
あえなく教育委員会から「特別支援学級入級のすすめ」をいただくことになりました。
小学4年生くらいまでは、学校の下駄箱に靴が入れられず、
(級友に会えたのが嬉しくて気持ちが靴をしまう行為に及ばない…)
授業に集中できない時用に、彼専門の遊具が教室の後ろに常備されていました。
(彼のその時々の「お気に入り」でした)
それでも発達障害としてはグレーゾーンで、
先生が付いていれば普通クラスでの授業も受けられたため、
クラスの友人のサポートもあって6年生の時には普通学級で卒業することができました。
対して上の娘は、長男の発達障害が発覚するまでは全くのノーマークで、
むしろ闊達で社交的、常にポジティブで自分のことはなんでも出来ました。
けれども専門家から見ると「う〜ん、すぐわかる。」らしく、
徐々に「内向的な(一見そうとはわからないけれど混乱している)発達障害」の片鱗が見えてきました。
長男はそんなわけで小さな頃から「明るいダメキャラ」で、
保育園の時からず〜っと一緒(小学校が分かれただけで、中学ではまた一緒の万年ひとクラス)の級友みんなから、
「あれやったか?これ忘れてないか?」と手厚いサポートを受け、
反射神経が良いのでゲーム(カードゲーム/ネットゲーム)だけは強いという、
困った地位を確立していました。
その反面娘は比較的優秀で小学校までは学級委員タイプ、
イベント好きなのでクラスのムードメーカーでした。
娘には中学から受験をさせ、高校受験の際も、
地域では進学校とされる公立高校の受験にこぎつけました。
ところがその頃には娘の性格が内向きになっていて、
部活動も1年で退部、当然公立高校受験には不利です。
1.1倍という11人のうち10人が受かる試験で、
あろうことか受験票を忘れ、敢え無く不合格となりました。
その長女も今年は大学受験。
すっかり自信をなくし、そのくせ塾にはいかないという自閉っぷりで、
(二言目には「無理」「怖い」という…)
直前の高校での模試がたまたま出来が良く、担任に褒められたばかりに気が緩み、
無理めの第一志望から堅いと思われていた県立大学まで、5戦全敗となりました。
娘の大学選びに奔走していた私は今回長男がノーマークで、
学校からはかなり低いレベルの私立高校を勧められ、
遠い学校だったため通わせるのが不安で、
姉と同じ高校も無理やり受験させました。
長男はその頃には級友と地元の小さな塾に通っていて、
その先生が熱心に指導してくださったおかけで、
気がついたら4戦2勝、
自分から志望校のレベルも上げて今日は公立後期試験に行っています。
「授業で最初のところを聞いてなかったんだよ、
だからあとずーっとわからなくて。
でも、教えてもらったら簡単だったよ」
とは彼の弁。
相変わらず試験前日に上履きや受験票を学校に忘れてくるし、
昨晩だって用意したはずの受験票が床に落ちているし…
最後まで気の抜けないヤツだけれど、彼なりに成長している…
なのにまわりからも優秀だと思われてきた長女は、
昨日最後の試験の不合格がわかり、最悪のシナリオ=隣県の私立短大の、
試験費用の支払いが間に合わず、
願書提出締め切り日の今日、大学まで志願票を持ち込み提出に行っています。
まあ、見かねて私が先回りしすぎだから、
本人にやらせろとダンナが急に言ったため、
手を引いたらこんなことになったのですが…
う〜ん、人生いろいろあって、考えさせられます。
いや、いろんなところ、血を引いているので、
DNAオソルベシデス。
ちなみに次男はダンナに似ていて反射神経が鈍く、
そのくせKYで結構威張る、マイルドなAD/HDです。
後期試験初日を終えて帰ってきた長男との会話
「国語と社会は完璧!」
「え?」
「いや、40点…50点は行ってる♪」
「は〜…汗」
「いや、すごく出来るようになったんだよ!」
「そーかい…」
高校入学時特待生で入学金免除で入った娘も、
今では英語・数学の得点はこんなもの。
2人、近づいてきてるかも…