実はすごかった、ビワの威力

なぜ、サプリメントのセールスコピーのようなタイトルなのかというと、
実は私の父の実家は房州千葉県安房郡(現:南房総市)の、ビワ農家だったのに、
その効力をまるで知らないまま育ったからです。

「富浦町は、皇室にも献上している日本一の枇杷産地」で、
そこのビワ農家の次男に生まれた父は、
東京の大学に通い、就職して川崎の私の母と出会いました。

毎年6月になると、家族揃って実家に帰るのですが、
普通帰省というとお盆か正月か夏休み。
なぜ6月かというと、
それは特産品のビワの収穫の最盛期だからなのでした。

今思うと、その忙しい最中、
手伝うでもない次男一家が毎年訪れるとなると、
実家のお嫁さんは心中穏やかではなかったと思うのですが、
わたしの父の実家の思い出は、
すべて梅雨時の6月の千葉。

それはそれは大きな、新聞紙に包まれたビワを、
当たり前のようにいただいてきました。

ビワは、リンゴやみかん、メロンなどに比べると、
地味でマイナーな果物だと思っていましたが、
東城先生の書物では、「ガンの特効薬」と称されています。

アミグダリンの宝庫、ビワで末期ガンも治癒

「ビワ葉療法」
・ビワ葉温灸
・ビワ葉こんにゃく療法
・ビワ葉焼酎漬け
・ビワ葉煎じ汁
・ビワ葉のお風呂
・ビワの生葉パスター
・ビワ生葉湿布

「ガンも治すビワの種」
・ビワの種を食べる
・粉末にして飲む
・ビワ種酒
・ビワ種の塩漬け
・ビワの実ジュース

わたしが実際やってみたのは、
こんにゃく、焼酎、湿布、ビワ酒で、
こんにゃくは、
「こんにゃくで肝臓・腎臓・脾臓の手当」
の投稿のこんにゃくにビワ葉を肌に直接当てるだけ。
こんにゃくの熱でビワ葉のアミグダリンが揮発して患部に届くのだそうです。

葉だけで湿布してもよく、
葉の緑色の濃い方(古い葉ほど良いそうだけれど、
これ、肌に当てると痛いので、ついつい若葉に…)
火で炙ったり、手のひらでこすり合わせたり、
何もしなくても、体温だけでも体の芯に成分が届くのだそうです。

(効果は多分、温灸>こんにゃく>パスター>湿布)
生葉とおろし生姜の合わせ技のパスターもいかにも効きそうです。

温灸は自分では難しそうだったので、
帰省した際に自由が丘にある鍼灸院に一度だけお世話になりました。

新・癌(がん/ガン)治療のお手伝い 聡哲鍼灸院

こんにゃく療法は真冬に行ったのですが、
自宅の裏に使われていない村の元診療所の医師の家があって、
そこの庭にビワの木が植えてあったため、
その葉をいただいていました。

6月に実のなるビワは、
なんと真冬に花を咲かせ、
寒風吹きすさぶ中、どこからともなく蜂も訪れて、
受粉をしています。
こんな真冬に花を咲かせる木など、
あまり記憶になく、
この樹木の生命力を垣間見た気がしました。

ビワ葉の焼酎漬けはアトピーにも効くというので、
我が家では作り置きして子供の肌にも塗っています。

ビワの種の焼酎漬けは、
飲んべの旦那が
「イタリアのグラッパそっくり♪」と喜んだ味です。
これも我が家では常備しています。

ビワの実のジュースは、
今では生で食べてしまって残らないのですが、
昔、わたしの家には一升瓶に入った怪しい飲み物があって、
たまに発酵して栓がポンッとすさまじい音を立てて飛んでいて、
子供ながらに不気味だと思っていたのですが、
今思うとあれはビワの実ジュースだったのだと思います。

G県に来て、こちらの義母は
「枇杷の木がある家には病人が出る」と植えさせてくれませんが、
暖かい気候にもかかわらず、
心臓系が弱く、短命な一族だった今は亡き父の実家を、
懐かしく思う枇杷のあれこれです。

アイキャッチ画像は、
実家の叔母・従姉妹も高齢で、
わたしの母も気を使い、今年で最後にと伝えたという、
富浦町八束(村)のビワです。

道の駅とみうら 枇杷倶楽部
家庭でできる自然療法
東城百合子
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