乳がん治療とお金のこと

46歳働き盛り、子育て中にがんの宣告を受けた私は、
もともと体育会系だったため体力に過信があり、
それまでまったく保険に入っていませんでした。

それまで入院といったら、
20代に過労で微熱が続いて検査入院したくらいで、
あとは出産と前置胎盤の手術くらいでした。
(3回目の出産は貯血入院1ヶ月つきでしたが)

入院といえば上げ膳据え膳で休める!♪
くらいの認識しかなかったのですが、
がんの治療にはいったいいくらかかったのでしょうか?

高額療養費の払い戻しに救われる

私たち夫婦は2世帯同居とはいえ、
小規模農業とフリーランスデザイナーという、
超低所得世帯。
もちろん国民健康保険ですが、
高額療養費の払い戻し基準が低く、
とても助けられました。

高額療養費制度を利用される皆さまへ(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken13/dl/100714a.pdf

精密検査や薬の処方、
抗がん剤治療や手術、放射線治療など、
毎回めまいがするほどの金額を支払う必要があるのですが、
3ヶ月ほどすると、自治体から
「高額療養費支払い申請のご案内」というハガキが送られてきます。
毎回、このハガキを拝むように受け取っていました。

基準は各人の所得や年齢で様々なのですが、
70歳未満一般で上限80,100円
低所得者(住民税非課税)だと上限35,400円で、
それを超えた分の支払いは払い戻されます。

しかも、暦月1ヶ月の受診が、
「同一世帯」、「複数の受診」も合算され、
直近12ヶ月に3回以上高額療養費を支給されると、
基準額がさらに引き下がります。
つまり4回目以降は、上限が下がるので、
より多くの払い戻しが受けられます。

1ヶ月単位で上限を超えた分が払い戻されるので、
大きな検査があるときはできるだけ一つの月にまとめて貰うよう、
意識的に予約を入れるようになりました。

肝心の入院時の領収書を見失ったので概算なのですが、
標準治療:術前化学療法+手術+放射線治療
の高額療養費制度適用前の合計額は約720,000円、
手術と放射線治療に高額療養費制度(一般)が適用されると、
約480,000円なので、
正常出産とあまり変わらない金額ですね…

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